それでは2回目です。
今回はパンシャープン画像を作るために、まずはカラー画像を作りましょう。AVNIR2の3枚の画像を使います。どの画像から開いても良いのですが、「GIMP」を起動した後、今回は青の画像を最初に開きましょう。
開けられましたら、あと、緑と赤も開きます。
この3枚を一気に1枚の画像にカラー合成します。その方法ですが、「パリ青.bmp」の画面を見て下さい。メニューの「色」の中にある「色要素」-「チャンネル合成」をクリックしましょう。
すると、チャンネル合成の子ウィンドウが表示されます。
この画面で、「赤」の欄に「パリ赤.bmp」、「緑」の欄に「パリ緑.bmp」をそれぞれ選択します。下のような感じですね。
そして「OK」を押すと、変換が終わります。簡単でしょ?そして変換が終わりましたら、「パリ・カラー.xcf」というファイル名で保存しておきましょう。実はこの段階で、作業中の画像サイズが670MBを越えています。恐ろしいサイズですね。実は作業中に一度「GIMP」がフリーズしてしまいまして、やり直しせざるを得ませんでしたので、それを防ぐためにもメモリが少ない人は小まめに保存することをお薦めします。
でもなんだかくすんでますよね…そこでここからはもっとキレイな画像になるよう処理をしてみましょう。
今度はメニューの「色」-「レベル」を選びます。
すると「レベル」を調整するためのウィンドウが開きます。
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「チャンネル」が「明度」になっていますが、これを「赤」に変更してみます。すると、左端の方は色がない状態になっているのが分かります。そこで、矢印をマウスでドラッグして動かします。
「緑」も「青」も同じ様に動かしてみます。
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その結果が下の画像です。全体的に暗くなりましたね。でもちょっと暗すぎますか。そこで、今度は明るくしてみましょう。
同じく「色」-「レベル」を選択し、今度は右端の三角と、真ん中の三角の場所をドラッグして動かします。また、テキストボックスのなかに数字を直接入力しても構いません。私は真ん中のエリアを「1.8」、右端のエリアを「240」としました。その結果が下の画像です。かなり明るく、見やすくなったのではないでしょうか?郊外に広がる畑の緑色もキレイになりましたよね。
ここまでで基本的な処理はあとは好みの問題で色を細かくいじってみてください。緑をもっと鮮やかにしたいとか、土の色をキレイに見せたい、水の色をもっと青く等、自由に色調整をしてみましょう。「GIMP」は様々な加工ができるようになっています。自分のイメージ通りの画像になるまで、何度でも調整してみてください。ただし、定期的にファイルを保存するのを忘れずに。
ちなみに私の最終形は下の画像です。
次回、最終回はいよいよパンシャープン画像を作成します。