天文文化研究会参加

6/20、21に大阪工業大学の梅田キャンパスで開催された研究会に参加した。

今回も幾つかの収穫があった。

1)「建礼門院右京大夫集」という物語の中で、登場人物が坂本の町で夜空を見るシーンがあるとのこと。これは今後、仕事でやっている展示のネタとして使えそう。

2)「浜松中納言物語」では主人公の父親が輪廻転生の概念に沿って中国の皇子として転生するそうな。ただ、ベースが源氏物語らしく、転生は比較的どうでも良く、TLラノベであるそうな。
ただなぁ…主人公が転生した父親に会いに中国へ渡るのだが、そこでその皇子の母親と契って子ども(男子)ができるそうで…。待って。つまり転生した父親からすると、弟の父親は転生前に作った息子だよね。つまり弟であり孫であるという、メチャクチャな設定だよ…でもそういうラノベを書いても良いのかもしれない。

3)過去に書かれた日記などをベースに、ある日付けのその町の天気をデータベース化した「歴史天候データベース」というのがある。
https://jcdp.jp/historical-weather-database-jp/

4)中世のイスラム圏では、イスラム神学とギリシア哲学の間で板挟みになる事があったらしい。
 形而上学(イスラム神学)は計算不能
 形而下学(ギリシア哲学)は計算困難
 中間の「ハイアの学」のみ計算可能

これは「天文学や数学は神の意志を見ていて、測量と計算で神の意図を知るのに使える」のだそうな。これ聞いて思ったのが「シミュレーション仮説と同じ文脈」である。
16~17世紀のキリスト教神学でも、神の意志が自然に宿るという考え方があって、自然科学研究が神の意志を知る事に繋がる、と考えられていた。
そして、現代。シミュレーション仮説を唱える人も、シミュレーションをしている何者かの考え方が、宇宙のありように反映されているとしている。
結果として3~400年ごとに同じ様な話がくり返されているわけだ。

他にもいろいろとあったが、大きくはこの4点かな。

ただし、他にも現代の天文学が創作活動に与える影響や、今後不足する宇宙人材を文系分野にも求めることを考えれば、天文文化研究会でそういう分野横断的な学習コンテンツを準備するのも面白いかも、という話もあった。